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文化・メンバー・働く場所
社員座談会
メンバー紹介
ティアンドデイは部署の垣根はなく、会社全体で製品に関わっています。今回はデバイス技術職・デジタル技術職とデザイナー職それぞれの働き方や業務フローについて聞いていきます。また、主力製品であるデータロガー「おんどとり」は国内だけでなく海外でも活躍しています。そこで今回はヨーロッパにおける市場調査や現地販売店のサポートなど、販売を拡大するための活動を行う代理人にもお話を聞いていきます。
ファシリテーター
岩﨑 悠起親
Yukichika Iwasaki
プロダクトエンジニアリング部
阪口 茂樹
Shigeki Sakaguchi
プロダクトデザイン部
北畠 経夫
Tsuneo Kitahata
イギリス代理人
片渕 圭輔
Keisuke Katabuchi
プロダクトデザイン部
小島 南
Minami Kojima
まず最初に阪口さんの業務内容を教えてください。
阪口
プロダクトエンジニアリング部
岩﨑
ファシリテーター
案件はどのようにして発生し、スタートするのでしょうか?
阪口
プロダクトエンジニアリング部
様々なパターンがあるのですが、例えば新商品に関していえばアイディアが出た段階で機能要件を検討します。それから会社として正式に新商品を出す計画をして、関連する部署の方々と詳細な機能仕様や通信資料を詰めていきながら開発を進めていきます。新商品に関するアイディアは部署を問わず、誰でも提案できるような環境であると思います。
岩﨑
ファシリテーター
他部署とはどのようにかかわって仕事を進めていくのでしょうか?
阪口
プロダクトエンジニアリング部
技術1課で開発する製品と実際に直接通信するアプリケーションだったり、ウェブサービスを担当している部署の方と機能仕様や通信仕様の詳細を打ち合わせしながら決めていきます。あと、製造部には部品の入手性を確認してもらったり、基板の設計が終わった段階で提携工場への製作手配をお願いしています。
岩﨑
ファシリテーター
製品の仕様を決めるのは阪口さんの部署になるのでしょうか?
阪口
プロダクトエンジニアリング部
アイディアから製品の仕様を検討する上でハードウエア上の制約だったり、無線通信を使用する場合もまた通信規格の制約があったりするので、そういった点を踏まえて技術1課の方で仕様の概要を作成します。ただ、あくまでも概要案のレベルなので、その後関連する部署の方々に展開して意見を聞きながら製品仕様を固めていきます。なので、1課だけでなく会社全体で製品の仕様を検討していくイメージですね。
阪口さんにとって、この職種が担う重要性は何だと思いますか?
阪口
プロダクトエンジニアリング部
製品やシステムの根幹となる部分になるので、信頼性や品質を確保する取り組みが重要だと考えます。それだけでなく、世の中にある新しい技術や面白い技術をどのように製品に取り入れて魅力的な製品を生み出すか、という点も重要だと考えます。
岩﨑
ファシリテーター
この業務に対してどんなところに面白さや難しさがあると考えますか?
阪口
プロダクトエンジニアリング部
ティアンドデイの製品はIoT機器なので製品単体だけでなく、それを取り巻くアプリケーションやウェブサービスを含めた仕様を検討して、それを製品に反映できるという点に面白みがあると思います。それにIoTの技術は日々進化しているので、その情報収集であったり自身のスキルアップといったところが必要になってきます。なので、そのあたりが面白さである反面、難しさでもあると感じますね。
では、北畠さんの業務内容を教えてください。
北畠
プロダクトデザイン部
私はウェブサイト・ウェブサービス全般のサーバサイドからフロントエンドまで幅広いコーディングを手がけています。
岩﨑
ファシリテーター
案件はどのようにして発生し、スタートするのでしょうか?
北畠
プロダクトデザイン部
新規案件の場合、技術1課の方である程度製品仕様が固まってきた段階でアナウンスが入り打ち合わせに参加します。なので、その段階から案件がスタートするイメージですね。
岩﨑
ファシリテーター
他部署の方と一緒に仕事する際、どのように関わって仕事を進めていくのでしょうか?
北畠
プロダクトデザイン部
始めにどういった改修が必要になるかを検討し、誰がどこを担当して、どういった連携が必要になるのかを確認し合います。最近の例だと、プロダクトエンジニアリング部 (ソフトウェア・アプリケーションの開発保守を行う部署) の方にも関わってもらった案件があったのですが、アプリケーションの連携が必要になる作業だったので、どちらがその仕様を考えるかとか、お互いにどういった情報を共有する必要があるのかといったことを話し合いました。
岩﨑
ファシリテーター
北畠さんにとってこの職種が担う重要性は何だと思いますか?
北畠
プロダクトデザイン部
現在、「おんどとり」を購入されるお客様はウェブサービスであったり、アプリケーションと連携できないと思っている人はいないと思うんです。これらのサービスと連携できるからご購入いただいている。だから、1課の方がどんなにいい製品を作ったとしても、ウェブサービスが疎かだったら「おんどとり」は売れないと思いますので、その点で私のポジションは非常に重要だと感じています。
北畠さんが感じるIoT機器メーカーならではのやりがいや面白さ、難しさを教えてください。
北畠
プロダクトデザイン部
1課の方が作る製品はローカルで動くものなので、できることは限られてしまうんですよね。そこに付加価値としてウェブならではの機能を提供していけるのがこの職種の魅力だと思います。難しさを感じる点としては、機器との通信はウェブの知識とは全く異なるものであるという点です。そもそも作っている言語が違うので、ウェブを知っているから連携させることができる、という単純な話ではないのでその点に難しさを感じますね。
片渕
イギリス代理人
ウェブサイトを作る上で何が一番重要だと考えますか?
北畠
プロダクトデザイン部
一番っていうと難しいんですが、やはりメンテナンスのしやすさが大事だと思います。「おんどとり」の場合、海外にも展開しているのでサーバを日本・海外に用意していますが、各地域の方が閲覧しても遅くないウェブサイトが重要だと思います。
小島さんの業務内容を教えてください。
小島
プロダクトデザイン部
私はデザイナー職になりますので、自社で展開する製品に関わるウェブサイトや業務システム、アプリケーションのUIデザインをメインに担当しています。あとは展示会に出展する際のパネルデザインやフライヤーなどの広報物のグラフィックデザインも担当しています。
岩﨑
ファシリテーター
案件はどのようにして発生し、スタートするのでしょうか?
小島
プロダクトデザイン部
様々なケースがあるのですが、例えば、新商品の開発や既存製品のリニューアルといった案件が発生したタイミングでデザイン方面の仕事が発生します。その時にディレクターが要件を整理して、その内容を私の方にも展開してもらい、キックオフミーティングを行うのでそこから案件がスタートするといったイメージになりますね。
岩﨑
ファシリテーター
デザイナー職もサービスの要件定義を決める打ち合わせに参加するのでしょうか?
小島
プロダクトデザイン部
全ての打ち合わせに参加するわけではないですが、参加したい意思があれば、要件定義を決める打ち合わせから参加できる環境ですね。私自身はまだその段階から参加した経験は少ないのですが、今後自分のスキルを伸ばしていって、要件定義もしっかりと行えるデザイナーになっていきたいです。
UIデザインの観点から製品仕様を見直してもらうことはあるのでしょうか?
小島
プロダクトデザイン部
そういったケースはあまりないと思いますが、基本的には製品主体になりますので、UI/UXの観点からみてこっちのデザインの方がユーザビリティとしてお客様のためになる、という判断に至ればその理由を技術の方に話します。その理由が製品の仕様変更に関わることであれば、仕様を変更する方向として受け入れてもらえるのではないかと思いますね。
岩﨑
ファシリテーター
小島さんにとってこの職種が担う重要性は何だと思いますか?
小島
プロダクトデザイン部
「おんどとり」はIoT機器なので機器単体で完結するものではありません。お客様はスマホやPCのアプリケーションや「おんどとり」Web Storageといったウェブアプリケーションを使用されることを前提にしていらっしゃいます。機器自体の性能や仕様、使い勝手が良くても、それを取り囲むサービスに満足してもらえなかったり、ビジュアライズの部分で良い印象を持ってもらえなかったらお客様に良い体験を提供することはできません。そういった面からUI/UXデザインが担うポジションは重要であると考えます。
岩﨑
ファシリテーター
展示会では小島さんオリジナルのパネルデザインで出展しますが、アイディアはどうやって生み出しているのですか?
小島
プロダクトデザイン部
入社1年目はすごく苦労しました。入社当初はティアンドデイの雰囲気やテイストを掴めていない時期でしたので、迷ったりしたことも多々あったのですが、入社から2年経って徐々に企業としてのテイストが自分の中に馴染んできた感じがします。それにプラスして、伝えたいことと企業のテイストに合うアウトプットは何かな..と自分の中でイメージしていますね。そんなに固くなく、かといって砕け過ぎてない。ちょっと親しみやすいぐらいのバランスを心がけています。あとは、グラフィックデザイナーの諸先輩方の作品を見つつ、そこから色々な要素を取り入れていますね。
岩﨑
ファシリテーター
小島さんが感じるメーカーならではのやりがいや面白さ、難しさを教えてください。
小島
プロダクトデザイン部
100%自社製品を扱っているので、お客様に継続して使っていただくにはどうしたらいいかといった根幹の部分から携わることができます。その点にやりがいがあると思っています。前職ではクライアントワークを行う企業でデザインをしていたので、長く一つの案件に携わることはありませんでした。最短2週間くらいでその案件が終わったりするんですよね。デザイナーとして携わる業務は短い周期で入れ替わっていたので、ティアンドデイのような一つのプロダクトに対して長期的にデザイナーとして関わることができるのは面白さである反面、難しさも含まれているかなと思います。
片渕さんはイギリスでティアンドデイの代理人として活動されていますが、具体的にどういった業務を行っているのでしょうか?
片渕
イギリス代理人
私はティアンドデイの社員ではないのですが、2023年から代理人としてヨーロッパの市場を調査しています。日本とヨーロッパでは商文化が異なるので、まずはそのあたりを理解しないといけません。そのため、現地の販売店にご協力いただきながら日々情報収集を行っています。また、ヨーロッパでも日本で行われているような展示会が開催されます。昨年私は初めてティアンドデイが出展する展示会に参加したのですが、そこでお客様の声を直接聞いて情報収集したり、ティアンドデイの製品の周知活動を行いました。
岩﨑
ファシリテーター
情報収集している中で見えてきたものはありますか?
片渕
イギリス代理人
例えば他社のデータロガーにはローカルアラーム (機器から警報音を発する機能) が搭載されているものがあるのですが、ティアンドデイの製品には搭載されていないといった違いがあります。あと、昨年参加した展示会でお客様とお話しして分かったことなのですが、新興国で生まれたデータロガーの売上が伸びてきているといった話を多くの方から聞きました。
岩﨑
ファシリテーター
展示会に出展して感じた課題はありますか?
片渕
イギリス代理人
海外の展示会は毎年常連で出展している企業が多くて、私たちのような単発参加の企業は新参者のような感じになってしまう印象を受けました。他にも、常連でないと出展ブースが隅っこになってしまったりするので、海外の展示会出展には課題を感じました。それでも、ブースに訪れるお客様の国籍によって反応は異なっていて、例えば日本車を多く利用するインドやタイのお客様は「日本=高品質」みたいな印象を持ってくれているので、そういう方々はブースに立ち寄って話を聞いてくれましたね。
岩﨑
ファシリテーター
情報収集は販売店に対して行うのですか?
片渕
イギリス代理人
まだ直接訪問したことはないのですが、販売店とコンタクトを取り、ティアンドデイの製品がどのように紹介され、購入されてからどのようなアフターフォローがされているかといった一連の流れを勉強しています。どんなトレンドがあるのか、今後も販売店と連携して市場調査を進めていきます。
終わりに
岩﨑
ファシリテーター
私たちは30年前に発売した「おんどとり」という製品を時代の変化に合わせて進化させてきました。現在では機器単体としてではなく、アプリやネットワーク、ウェブサービスと連携した使い方がますます多くなっています。ティアンドデイでは、製品をユーザーの皆様にとってより使いやすいものにするために、全ての社員が試行錯誤しながら業務に取り組んでいます。この記事をご覧いただき、社員たちの製品やサービスに対する思いが少しでも伝われば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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私が所属する技術1課は製品に組み込む電子回路の開発とファームウェアの開発を行っています。例えば製品の仕様から設計、試作、評価、製品の保守までを含めた全般を1課が担当しています。